今回は最近注目されている量子コンピュータについて、そしてその技術が私たちの資産運用にどう影響するのかを掘り下げてみたいと思います。
特に最近発表されたGoogleの新しい量子コンピュータチップ「Willow」がもたらす可能性に焦点を当てます。このニュースを受けて私も投資行動を起こしたので、その内容も記事に書いてみました
そもそも私が量子コンピュータに興味を持ったのはビットコインにとって脅威になるのかどうか、という点です。やたらとSNSで不安をあおる意見を見かけたので一旦調べてみようと考えこの記事を書く流れとなりました。
量子コンピュータとは?簡単に解説
まずは、量子コンピュータについて、初心者向けに簡単に説明します。
普通のコンピュータとの違い
私たちが普段使っているコンピュータ(スマホやPCなど)は、「0」と「1」の2つの数字を使って情報を処理する2進数の仕組みで動いています。一方、量子コンピュータは「量子ビット(キュービット)」を使います。
- 量子ビットの特性:0と1を同時に持つ
普通のコンピュータでは「0」または「1」のどちらかしか処理できませんが、量子ビットは「0」と「1」の両方の状態を同時に持つことができます。
→ これにより、一度に膨大な計算を同時進行で行えるのが最大の特徴です。
Googleの新チップ「Willow」の革新性
数日前、Googleが発表した新しい量子コンピュータチップ「Willow」は、従来のスーパーコンピュータが10の25乗年(10セプティリオン年)かかる計算を、わずか5分未満で解決できる性能を持っています。
さらに「Willow」は、量子ビット(キュービット)のエラー率を大幅に減らすことに成功しました。これまでの量子コンピュータは「エラーが多すぎて実用に向かない」と言われていましたが、Googleの新技術により、実用化への道が大きく進んだとされています。
なるほどねー(わかってない)
10の25乗年なんて実生活において
絶対聞かないようなパワーワードだよね
量子コンピュータとビットコインの関係性
では、量子コンピュータがビットコインにどのように影響を与えるのでしょうか?
ビットコインのセキュリティを守る仕組み
ビットコインは、次の2つの技術でセキュリティを確保しています:
- 公開鍵暗号
ビットコインのウォレット(口座)は「公開鍵」と「秘密鍵」で守られています。公開鍵は誰にでも見せられる鍵、秘密鍵は自分だけが知っている鍵です。この組み合わせにより、不正アクセスを防いでいます。 - ハッシュ関数
ビットコインの取引履歴は「ブロックチェーン」という台帳に記録されます。その際、内容が改ざんされないよう「ハッシュ関数」という特殊な暗号技術が使われています。
量子コンピュータの脅威
量子コンピュータは、従来のコンピュータでは膨大な時間がかかる暗号解読を、短時間で行う可能性を持っています。
- 公開鍵暗号を解読
「ショアのアルゴリズム」という技術を使えば、公開鍵暗号を解読できると言われています。これが実現すると、ビットコインのウォレットに不正アクセスされるリスクが高まります。 - ハッシュ関数も危険にさらされる?
現在の量子コンピュータではハッシュ関数を破るのは困難ですが、技術が進化すれば、これも安全とは言えなくなるかもしれません。
現時点でのリスクと対策
量子コンピュータの現状
幸い、現時点では量子コンピュータがビットコインのセキュリティを脅かす段階にはありません。専門家の見解によれば、実用的な量子コンピュータが登場するには10~20年はかかるとされています。
ビットコイン側の対策
ビットコインの開発者たちは、量子コンピュータへの対策を進めています。
- 量子耐性暗号への移行
現在の暗号技術に代わり、量子コンピュータでも解読が困難な「量子耐性暗号」への移行が議論されています。 - システムのアップデート
必要であれば、ビットコインの仕組みを根本から改良する(ハードフォーク)ことも検討されています。
私がRGTI株を購入した理由
Googleの「Willow」発表を受け、量子コンピュータ分野の将来性に魅力を感じ、私はRigetti Computing(RGTI)の株式を購入しました。Rigettiは、量子コンピューティング技術を開発する米国企業です。
量子コンピュータは、仮想通貨だけでなく、医療、エネルギー、気候変動対策など、幅広い分野での応用が期待されています。特に今回のような技術革新のニュースを見ると、量子コンピューティングの成長性を無視できませんでした。
大手の株は高くて手が届かなかったから、比較的安めのRGTIを50株買ってみた。ビットコインの初期と同じで、上がればいいなぁぐらいの感覚で買ってます
堅実にいくなら、もっと大手企業に投資すべきだろうけど、
残念ながら手元の予算が心もとないものね
量子コンピュータとビットコインの未来をどう見る?
量子コンピュータは確かにビットコインのセキュリティにとって大きな課題をもたらす可能性があります。しかし、私はそれほど心配していません。その理由は、もしアメリカや世界各国がビットコインを戦略的資産と見なすようになれば、量子コンピュータへの対策を含めたハードフォークが迅速に行われると考えているからです。これまでビットコインが進化を続けてきた歴史を見ても、適応力の高さは証明されています。
また、生成AIがここ数年で急激に進化したように、量子コンピュータの台頭も想定より早まる可能性はあります。しかし、その点について私は「世界の天才たちの力を信じる」と割り切っています。なぜなら、量子コンピュータの進化がビットコインだけでなく、その他のあらゆるセキュリティにも影響を及ぼすからです。仮に量子コンピュータが現行の暗号技術を超える性能を持つようになった場合、世界中で同時に対策が進められるはずです。
量子コンピュータは脅威であると同時に、技術革新を進める原動力でもあるという視点を持ち、私たちも引き続き新しい情報を学びながら柔軟に対応していくことが大切だと思います。
というわけで、今の段階では必要以上に量子コンピュータの脅威については不安になる必要がないかな。と思っています。ただし、この分野についてはまったくの素人なので引き続きビットコイン周りの情報を常に収集し、新しいニュースがあれば都度検討をしていこうと思います
あとは必要以上に投資しないことだね。
自分のキャパシティにあった投資をするのが一番大事だったりするよね。